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新年のあいさつ

 

 

特定非営利活動法人世田谷区聴覚障害者協会
会長 唯藤節子

 会員の皆さま、お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

昨年(令和2年)は2月頃の新型コロナウィルス感染拡大に伴い、世田谷区手話講習会、そして総会や例会等の世聴協行事・企画が中止に追い込まれました。世田谷区内の手話サークルも同様でした。
さらに3月の耳の日記念行事、6月全国ろうあ者大会(愛知)などの全国そして都道府県でもいろいろなイベントが中止、あるいは延期という、未曽有の事態となりました。
5月に開催予定だった本協会の定期総会は、3密対策を講じて、8月に開催することができました。理事会等の活動も7月以降に活動を再開し、新型コロナ感染対策をいくつか立てました。
① 例会開催の回数を減らす。
② 事務所開所日を減らし、開所時間を短縮する。
③ 会員には透明マスクの無料配布を行う。
④ 土の会「クリスマス交流会」を中止する。
などでした。
例会や行事の減少などにより、何とか会員のために何ができるか検討し、高齢会員に慶祝品を全員に郵送配布し、11月例会は青梅散策バスツアー企画を実施しました。
幸いにも会員の皆さまの暖かいご理解・ご協力により会員数減少を何とか食い止める事ができましたことに役員一同感謝しております。
令和2年度の手話講習会は中止となりましたが、中級以上各クラスで技術維持のため「フォローアップ講座」を世田谷区のご理解により開催する事ができました。手話サークル活動も規模は縮小していますが、再開されています。

世田谷区においては、手話サークル「輪の会」、手話サークルたんぽぽ、世田谷区登録手話通訳者連絡会、要約筆記サークル「言の葉」、そして本協会で構成されてきた「土の会」があります。長い間、本協会と聞こえない人と共に活動を進めてきた要約筆記サークル「言の葉」様がご事情により、令和2年3月をもって解散いたしました。「言の葉」様のご解散はとても残念ですが、培ってきた運動の芽はこれからも本協会と共に歩んでいける事でしょう。深く感謝を申し上げます。
土の会はこれから四団体となりますが、「きこえない人とともに行動する」関係をよりよく発展させ、ともに運動を展開してまいります。

本協会の念願である世田谷区の手話言語条例の令和2年での制定は、かないませんでしたが、新型コロナウィルス感染の影響もあってか、「区長記者会見」や世田谷区ホームページ内の「区長の部屋」に手話通訳が付くようになったことは、条例制定実現の一歩だと考えています。

本協会は倉方名誉会長が指し示されている「役員は当事者として聴覚障害者に奉仕すること」という方針に基づいて、これからも世田谷区聴覚障害者協会はきこえない人、きこえにくい人、きこえる人がともに安心して生活できる社会に向けて、役員一同、聴覚障害者当事者の立場で活動を展開してまいりますので、どうぞ皆様方からのご指導ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
新型コロナ禍に振り回された令和2年ですが、新年(令和3年)は皆さまがご希望の持てる年になりますことを願いまして新年のあいさつとさせていただきます。

令和3年 元旦

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