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新年のあいさつ

 

 

NPO法人世田谷区聴覚障害者協会
会長 唯藤 節子

 

新年、明けましておめでとうございます。

2024年の年頭にあたりまして、新春のご挨拶を申し上げますとともに、皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。

昨年は、「新型コロナウィルス感染症」に打ち勝ったといえる年で、私たち世聴協は、花見交流会・花火鑑賞会・日帰りバスツアー・雑居まつり・招待ラグビー観戦など4年ぶりに野外的行事が増えたことは喜ばしいことであります。また、講演会・長寿の集い・デフリンピック関連上映などの室内行事でも多くの会員のご参集がありました。そして、8月の第四回手話言語フォーラムも世田谷区外の多くの方々の参加により成功裡に終えることができました。

おかげ様で、2022年9月に制定された「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」に続き、昨年12月7日に、多くのきこえない会員・手話関係者約40人が見守る中、「世田谷区手話言語条例」が世田谷区議会本会議において全員一致で採択されました。長年〔約8年〕の懸案である条例がようやく成立し、今年4月に施行されることは喜ばしいことであります。

今年(2024年)本協会は創立70年を迎えることになります。70年前は、手話を否定する教育・手話を蔑視する風潮・手話を言語として認めない環境・さらにろう者を人間して扱わない社会など、今では考えられない劣悪な環境におかれていました。先人たちの長年の苦節・悔し涙などがあったことを忘れてはならず、手話を言語として認める手話言語条例の存在意義は大きいものであります。「手話は言語・手話はいのち」の精神で世田谷区とともに邁進していきたいと思います。

今年はたつ年です。干支の中で辰(龍)だけが架空の動物です。他の干支は実在する動物なのになぜ龍だけが架空の動物なのか?不思議ですよね。これについてもはっきりとした理由はわかっていません。「本来干支の各文字に動物は関係なかったのに、あとから同音の動物を紐づけたせいで架空の動物が入ってしまった」という説や、「龍という文字に鰐(ワニ)の意味もあったので、そもそもは龍ではなくワニを指していた」とする説があります。龍は古来より中国で権力の象徴とされ、縁起の良い生き物とされています。干支を広く浸透させるために、縁起が良い龍を干支に選んだのかもしれません。そういえば、ろうの漢字は「聾」、辰=龍と耳。なんか不思議な縁を感じられずにはいません。

今年も目標達(辰)成に向けて、私たちも昇り龍のように、より豊かな生活・活動にむけて運気をどんどんあげていきましょう!今年も健康第一で、皆さんと一緒に、いい1年を過ごせるよう全力を尽くしますのでよろしくお願いを申し上げて、年頭に当たってのごあいさつといたします。

令和6年 元旦

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