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新年のあいさつ

特定非営利活動法人世田谷区聴覚障害者協会

会長 唯藤節子

新年、明けましておめでとうございます。

2023年の年頭にあたりまして、新春のご挨拶を申し上げますとともに、皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。

昨年は、コロナ禍が引き続き蔓延して、世聴協でも例会や行事の規模の縮小に迫られましたが、長寿の集い、日帰りバスツアーなど多くの会員にご参加頂きました。

また、長年の懸案である「手話言語条例」制定にむけた取組が大きく進展した年でもありました。まずは8月の手話言語フォーラムが世田谷区外の方々のご参加により成功裡に終えられましたこと、厚くお礼申し上げます。そして、9月に「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」が施行され、情報アクセスやコミュニケーションを促進する事項が盛り込まれました。さらに12月に手話言語条例制定に向けたワーキンググループが立ち上がり本格的な討議が始まりました。

今年、「世田谷の手話」の三改訂版の編集がスタートします。2年後(2024年)の創立70年記念事業の一つとして区内施設等の様々な手話表現を検討します。

そしてデフリンピックが2025年に東京都で開催されることが決まり、世田谷区駒沢オリンピック公園がメイン会場となります。本協会としても開催に向けて支援していくことが重要になってきます。ぜひ多くの会員の皆さんに国際手話などの学習などのご協力をお願いします。

今年はうさぎ年です。「うさぎ」から連想されるのは、脱兎の如く、ピョンピョンピョンとはねていくスピーディなイメージですが、日本に伝わるさまざまな寓話を見ますと、考えさせられるような話が数多いことに気づきます。

皆さんも知っている『ウサギとカメ』。おごりや高ぶりがあって努力しない結果、思わぬしっぺ返しにあうという有名なお話ですが、なんと『その後のウサギとカメ』という続編があるのです。カメに負けたウサギは、恥さらし者と言われて、ウサギの村から追放され、一人、山奥で暮らすことになります。その後、ウサギの村にオオカミが襲いかかり、毎年子ウサギを3匹献上せよと無理難題を突きつけます。それを山の上で一人暮らしているウサギが聞きつけて、あらん限りの知恵をしぼってオオカミを退治します。そのウサギは英雄としてウサギの村に迎え入れられ、めでたしめでたしという続編です。いろんな教訓が秘められた、考えさせられる寓話だと思います。『かちかち山』もそうですが、いい知恵をしぼる、正しいことをすることが大切であること、おごる事なかれという教訓が読み取れると思います。

この教訓をふまえて、うさぎ年の今年も、健康第一で、皆さんとともに頑張って行きましょう。

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